葉月のささやき

10月でばおばぶは15周年を迎える。6日土曜日にお祝いをする予定。

たくさんの人の笑顔が欲しいので10周年の時のように”百人の笑顔”という企画で
常連さんやその友人とかいろいろここにいらした方々の顔写真を撮って準備している。

それから当日のイヴェントとして、歌、演奏、踊り、朗読などなどなんでも歓迎。
参加の皆様のほんのちょっとでも何かしらを味わいたい。
さる5月の私の誕生日の時に寧環さんというセミプロのシャンソン歌手だが、
歌ってくださってとても素敵だったので、自分たちも歌えたらなあ~ から歌おうよ!
とまで行ってしまい、言い出したからには、やり始めたのだが、ともかくフランス語の発音がむつかしい。
歌のひとつぐらいこなせるさ、と思ってたのが大間違い。口も舌もまるで構造が違う。リズム感もなんだか違う。
どうしよう、でも数名エントリーしているし、言い始めたからねえ。

シャンソンのCDを数枚買ってひたすら聴きまくっている。
内容は日本語の歌詞がついているものだけはなんとか知れるが、
字は細かいし目が弱っているので一苦労だ。
歌う曲はもう決めたけど、まずは耳をフランス語に馴らすことだ。
ひたすら聴きまくるのは、ヒッポファミリークラブというところにいた時に学んだこと。
語学は慣れだ。

”さくらんぼの実る頃”という歌がある。この歌は最初は恋の歌かと思っていた。
しかしなんだか違うようなのだ。パリ・コンミューン、という1871年にあった出来事の思い出だというのだ。
労働者政党が初めて成立し、しかし2ヶ月しか持たなくて、政府軍からの攻撃を受け、
同胞相手の戦いだというのに虐殺とまで言えるような執拗な殺略で女子供を含めて3万人が亡くなっている。

この歌は1866年に作詞ジャン・バティスト・クレマン、作曲アントワーヌ・ルナールで作られた。
1871年とのこの年代のズレはどういうふうに考えたらいいのかちょっと今はわからない。
1789年のフランス革命からの年月はものすごい変動の時代だったと思う。
その混乱の中で、労働者の夢を現実を、恋を用いて歌ったのだろうか?

おっとっと、パリ・コンミューンという名前の捉えかたも間違っていた!
フランス革命のこともそう名づけているようだ。二つのそれだ。
革命自治体のことらしい。1871年の出来事が余りに悲惨だったため、それを
忘れまい、とする意図の歌として少し作り替えられているらしい。

ひとつのうたを歌うことによってその国の歴史に思いを馳せ、謎にぶち当たり、
それを知りたくなる。世界の歴史は自分から遠いいと思ってはいけない。
縄文の歴史がみずからの内に潜んでいるように、フランスの歴史でさえ、
時間の幅を広く取れば、皆ご親戚だから、隠れた何かが潜んでいるかもしれない。
こういう面白いねえ。

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