5月27日

ここに三晩泊まった。翌朝起きれなくて、食欲もなく又ひたすら寝ていた。私の62回目の誕生日!に私からの贈り物として一日ここに居ることにした。後の二晩はがら空きで個室状態だった。暖炉の前に座り、火を眺める喜び、火の記憶をたどりつつとろとろと眠る。

7年前に逝ってしまった我が最愛のパートナー。富士山の山の家の庭で子供達とよく焚き火をした。高く燃え上がる炎。炎を眺めて夜がふける。澄んだ空気。横浜の家にもだるまストーブを置いて薪を燃やしていた。火の色は美しい。引き込まれる。炎のある生活、暖かい空気。木と骨董と酒と私達との生活を愛していた彼。

彼は富士山が好きだった。富士の山のように大きく美しく力を持ちそして優しい人だった。山のお家ではパパの料理が定番。手造りソーセージ、手打ちうどん、子供達の大好物。「お前達、うまい物が食べたければ自分で作るのだよ」とのパパの言葉は今でも生きている。

彼が私を私に戻してくれ、私が彼を彼に戻したふたりの時だった。私たちふたりの子供達がいて他にあなたの子供達と私の子供達。あなたの苦しみ、私の苦しみもあったけどふたりともやっと幸せになれたのだった。