5月20日

雲海が下に広がり雲の間に光が走り静かに朝日が昇ってきた。山腹に立っていたのでなんのじゃまもなく真正面の絶景を味わった。すばらしい山の一日だった。なだらかで歩きやすく美しい山だった。

高くそびえる十字架の根元に小石を置く巡礼者たち。自分のとらわれ、悪癖、肩の荷等いらぬ物を石に託して置いてくれば受け取ってくれる場所らしい。家から用意して持ってくるのが本当らしいが私はその辺の小石を拾って投げた。そしたらころころと戻ってきてしまった。あわてて又投げた。

下りは少しきつかった。山を越えたら家々の屋根の色が変わった。赤から黒へ。

モリナセカでは町外れの古いほうのアルベルゲにする。スウェーデン人の女の子二人がアルベルゲに泊まりながら仕事をしている。ここが気に入ったのでサンティアゴまでの巡礼を終わらせてから戻ってきたのだと。秋まで残るつもりだと。北欧人らしく軽やかな夏姿ではだしで掃除をしている。二人の二部合唱で夜のお休みと朝のお早うのお知らせをしてくれる。

シャワーはあいにくお湯がどんどんでなくなった。後でオーナーが修理をしていた。一階のまんなかに囲炉裏がある大きなワンルームのよう。ぐるりと階段状になっている。街で買い物をし自炊をして庭のテラスで一人で夕食。洗濯物もきれいにかわいた。