4月24日

山のあなたから朝日が昇る。朝の体操を終え歩きだそうと振り向いた西の空に月が淡く見えた。春の野にかかる太陽と月。

ヴィアナまで11km。今日はこれでよし。オーラに又出会った。今日はホテルにする、と言っていた。少々疲れているようだ。アルベルゲの生活は改めて考えてみればかなりきつい。しかし長い道中、贅沢は出来ない事もあるし、この共同生活も巡礼の一部だと受け取っている。

バスク人、カナダ人、韓国人達とアルベルゲの開くまで扉の前で待っていた。お向かいの遺跡の天辺にコウノトリが巣を作っていた。

フランスパンの大きいままのサンドイッチをボッカディーリョという。でか口、と言う意味らしい。これがシンプルだけどすごく美味い。ケソ(チーズ)かチョリソーか生ハムと新鮮なパン。バターもサラダもなし(長持ちする)グワッと味わえる。私の発明でオイルサルディーンも美味い。朝歩き出してから、見つけたところで焼きたてのパンを手に入れ、チーズ、オレンジ、りんご、パプリカ、水と確保できればその日一日は夕方まで生き延びられる。巡礼に出る前私は"ばおばぶ"の玄米雑穀おにぎりが大好物で、スペインに行ったらどうしたらいいんだろう、と心配してたのだがパンがこんなに美味しくて幸せだ。

この街にはスーパーマーケットがあるではないか。他の店もある。絵葉書や切手も買える!すごい。切手はタバコ屋さんにあるらしく通りかかったおじさんのグループが私を店まで案内してくれた。我々の行列をロレーヌが上の道から眺めて笑っていた。

かなり病気が進んでいるのだろうか? ロレーヌはケベックの人で透き通るような白い笑顔が優しくて美しい。旦那も見るからにいい男で、彼は歩きで彼女はバスで移動し宿で待ち合わせる、という巡礼をしている。