4月16日

朝食が7:30。カフェオレをたっぷりと頂く。出発は8時になってしまった。最後まで歩き通すことが出来るのだろうか、とかすかに不安があるので、慎重にゆっくりと登る。皆が追い越してゆく。中学、高校の時ワンダーフォーゲル部で山登りをしていた感じが体を通して思い出されてくる。天気は良く景色は360度見渡す限りなだらかなピレネーの山々。雪が少し残っている。冷たい強風が耳元でフランス語のようにヴォワー!と響く。帽子を飛ばされぬようにぎゅっと押さえる。身体も風にゆれゆれ飛ばされそう。

やっと下りが始まったら突然風のない森の中。フランスとスペインの国境をまたぐ。落ち葉が敷き詰められ じゅうたんの上のような路、雪解けが沢のように流れる路、木がたくさんあるのに明るい森の路。水溜りの青空を覗くと吸い込まれそう。しかしいくら歩いてもいつまでも終わらぬ。いつの間にか心地よさはなくなり、一足を出すのがつらくなっている。きつい、もう投げ出したいくらいにきつい、どうしたらいいの?一歩一歩行くしかない、進む意外に何の方法もない、私がこの道を選んだのだから、と分かる。