『ばおはい』第152回(ばおれん)

二千十八年皐月二十五日 俳諧の連歌

皐月の爽やかな午後、今回は俳句鑑賞をなしにしてすぐ連句に入りましたので三十六歌仙をやりました。6人で5時間ほどです。

過疎の町主失う紅皐月 夢追い人
トカゲ追いかけ野良猫の群れ ざくろ
気球から身を乗り出して手をふって 甘猫
五百羅漢のあふれる笑顔 じょあん
夕月に独り身がみる大相撲 きんべ
新酒の味が心にしみた 桃古
秋袷別れた亭主会いにゆく ざくろ
指切りをして頬の赤らむ 桃古
瓜を喰むはしぶとからす屋根の上 さくら
地中海見下ろす丘に修道院 甘猫
病を得ても心満たされ きんべ
冬の月カーテンの間を差し込んで 桃古
かぐや姫のせ飛びゆく俥 ざくろ
天上に思いを馳せる村の子等 夢追い人
茅を葺いたる脇の本陣 じょあん
白壁を彩るように花吹雪 さくら
卒業式も涙なしに 甘猫
たんぽぽの咲きほころびて風の中 きんべ
千代紙の折る指の細やか 桃古
異国から土産もらって目輝く ざくろ
長く息して水かく泳者 じょあん
精鋭の選手が走る運動会 さくら
車窓から見る紅葉の森 甘猫
昼の月あの人を想い消えてゆく きんべ
有楽町のカフェのコーヒー 桃古
このあたり犬猫通る路地のあり じょあん
ドバイのホテル部屋にこもれる ざくろ
マフィアから脅迫されて銀行へ 甘猫
チーズケーキを人数分に さくら
町内の仲の良きこと嬉しがり 桃古
餓鬼大将がドブさらいする きんべ
ボウフラが優雅に泳ぐ水たまり ざくろ
カーリングには美人がいるよ じょあん
ファンファーレ北の国から花便り 甘猫
春の土から生まれるみどり さくら
白木蓮の凛とたたずむ ざくろ

誕生句:
ざくろさんへ
甘猫;音楽と人を集める花石榴
よもぎ;竹林の猫の小道の風薫る
桃古;ばおばぶの空間にこそ風薫れ
さくら;風ひかる木はしなやかにたたずんで
じょあん;一念をこめ暁に祈るかな