『ばおはい』第151回(ばおれん)


二千十八年卯月二十四日 俳諧の連歌

久しぶりに三十六歌仙、しかも5時間ほどでした。さくらさんが珍しく最初からで、でも後で抜け、
夢追いさんもご母堂が心配でゆっくり飲んではいられず、でもよもぎさんは最後の方しっかりと参加し
いつものメンバーは相変わらずの健啖ぶりでした。キンちゃんのお母様もあす退院とかいう、皆々
なんだかだ春の土用をウロウロしております。
連句はだんだん滑らかになってきました。慣れてきたのでしょう。

賑やかに燕のくぐる万国旗 甘猫
水が温めばはしゃぎ出す子等 夢追い人
咲きそろう小手毬の花歌にして 桃古
鳶笛響く浜の白砂 じょあん
月見酒飲まんと急ぐ二人連れ ざくろ
庭の煙は秋刀魚あぶるか さくら
男郎花着流しのまま縁日へ 夢追い人
妾の数を自慢の大工 甘猫
駆け落ちは蛍袋の灯る頃 じょあん
ネクタイピンを外す水音 桃古
香香を眺めて過ごす動物園 さくら
海苔巻き弁当子供と食べる ざくろ
片足の鳥居を照らす冬の月 甘猫
グラバー亭に異人集まる 夢追い人
最新のカメラのデザイン落ちついて 桃古
鳥雲に入る千羽の鶴も じょあん
宵の空花八分咲く晴れ着着る ざくろ
淡雪舞ひて慌てる家路 さくら
今日もまた黄泉の国より使者きたる 夢追い人
一期一会と利休の教え 甘猫
豆腐屋のラッパの音の過ぎ去りて じょあん
足の痛みのまだとれぬなり 桃古
巡礼に飲み放題のワイン有り ざくろ
客の喜ぶ思い出語り 夢追い人
ふるさとの祖母が届ける鯉のぼり 甘猫
家代々の草餅食べる じょあん
賀茂川の流れ昨日とかわらない 桃古
方丈の屋根竹に埋もれて ざくろ
大発見日本発のフィラメント 甘猫
鎌倉山にあおぐ十六夜 じょあん
キリギリスシャツのほころび繕いて 桃古
栗の皮剥く婆やの背中 甘猫
ほれたかもあと10センチ低ければ ざくろ
お茶にもせずに山の畑打つ 桃古
花筏水門を超え大海へ じょあん
白木蓮の凛とたたずむ ざくろ

卯月の誕生句:
桃古さんへ
甘猫;言祝ぎを撒きつつ蛇の穴を出ず
よもぎ;朝寝して窓を開ければ山笑う
じょあん;清明の光をまとふ男かな
ざくろ;早乙女の働く指のあないとし

よもぎさんへ
じょあん;母と娘の笑顔の道によもぎかな
桃古;いつまでも若草色の心持ち
甘猫;よもぎめし生きる力を取り分けす
ざくろ;春草の芽の求むるは陽のひかり