『ばおはい』第141回(ばおれん)

二千十七年 卯月 二十五日 俳諧の連歌

美しい晴れ間を見る午後、ゆったりと繋げてゆくあなたの心、私のこころ・・・歌仙ひと巻き四時間半、名残りの裏あたりでいっぱい引っ掛け、ゆるりゆるり・・・

最後に誕生句をご覧下さい。

ぶらんこのペンキぬりたてゆらゆらり 甘猫
ベンチの上に草餅ふたつ 桃古
春時雨ジャケットかぶり走り出て 夢追い人
駅売店の可愛い娘 じょあん
お空にはぽっかり浮かぶ丸い月 ざくろ
うさぎはねるかすすきの原に よもぎ
破れ衣風に吹かせて秋の旅
捨てた女に般若心経
法学部研究室に雀くる じょ
高層ビルに夕陽の映る
夜空には命の宿る星のあり よも
歌声響く隣家の風呂場 ざく
冬もみじ家族揃って里帰り
棚の上には鳴子のこけし
月下には笑いさざめく宵の宮
腹の虫泣く落語家の死に じょ
夢うつつ花はじまるも散りゆくも ざく
葉山の浜に若布干すなり よも
盃は親の譲りよ風光る
放蕩息子宝くじ買う
リュックには黄金ザクザク開けゴマ じょ
こころよせてもふりむきもせず
ほろほろと溶けてゆくよな口づけを よも
あなたおもうて狂おしき日々 ざく
おしゃべりが扁桃腺を手術して
スカイツリーの陰の名月
鉦叩き深まる季節侘び住まい
変装ばやり秋の花粉に じょ
ときめいてヴェネチアの夜の舞踏会 ざく
ヴァイオリニスト熱き眼差し よも
夏草は津波のありし街の跡
図書館が建ち酒蔵も建ち
冬の虹坂の上なる見晴台 じょ
鐘の音響く小さなお堂 よも
花篝(かがり)雨が上がれば鎌倉へ
ピアノをたたく春の夕暮れ ざく

桃古さんへの誕生句

よもぎさんへの誕生句