『ばおはい』第139回(ばおれん)

二千十七年如月二十八日 俳諧の連歌

各々の個性を消すことなくゆるゆるとつながってゆく五七五、七七。これは対話です。すっぽり受け取り次に己のたまを投げるのです。少しづつなれてきたのでしょうか、三十六歌仙が5時間ほどでした。台湾土産の極上のジンに酔った夕べでもありました。

ゆく雲の下には紅き梅の花 桃古
南の窓辺猫の恋する 夢追い人
ひなあられ男の子たち手にうけて 甘猫
チェロを奏でる爺様ひとり ざくろ
廃校の敦盛をきく十三夜 じょあん
女郎花にも風が吹くなり 桃古
かもめ飛ぶ東京湾の秋気配 夢追い人
忘れられない夜にしてやる ざくろ
旅立ちはすべてをすてて恋のため ざくろ
机の上で写真が笑う じょあん
夏の月今日の話は良い話 桃古
下駄の音する昭和の祭り 夢追い人
お形見の銀の燭台ピカピカに 甘猫
ランチ二人でボトル一本 ざくろ
真帆片帆タブの森より冬の海 じょあん
弁天様にお祈りをして 桃古
花吹雪夢の中では大富豪 夢追い人
春の虹立つ金色の壺 甘猫
啓蟄にあれやこれやと飛び出して ざくろ
西の嵐が暴君を生む じょあん
台湾で恐ろしきもの飲みまくり きんべ
新横綱に拍手喝采 夢追い人
浮世絵の着物の柄の鮮やかに 桃古
パリ万博のゲルニカをみる ざくろ
いつの日か豪華客船乗ってみたし きんべ
気球のカゴに結ぶバラスト 甘猫
寒月に照らされている六地蔵 じょあん
借金取りをかわす相談 桃古
ジタバタと家のなか中かきまわす 夢追い人
秘密の通路洞穴に出る 甘猫
別荘を売ってくれろと詐欺野郎 ざくろ
命をかけてワンショット飲む じょあん
肝臓を患いつつも食進み きんべ
初めて思う過去の栄光 夢追い人
花便り早くも届く嬉しさに 桃古
さわらを焼いて新居の夕餉 ざくろ

みゆうさんへの誕生句