『ばおはい』第131回(ばおれん)

二千十六年水無月二十八日   俳諧の連歌

梅雨の晴れ間、本日はテーブルの空きがなくて裏の部屋でスタートをしたのが、
いつもとは雰囲気が変わり、微妙な影響があったようだ。全体的に明るく軽かった。
煮詰まると皆からの助けで、自分の気持ちを表現できるようになる体験は面白かった。

紫陽花のしずくは猫の鼻濡らす じょあん
遠回りする祭りの笛吹き 甘猫
クレープの甘いバナナをほおばりて 桃古
裏通り抜け海まで走る みゆう
風が吹き雲の切れ間に光る月 ざくろ
すすきヶ原に赤い馬車ゆく じょあん
王冠のダイヤ盗まれ秋の城 甘猫
糸を紡いで恋人を待つ 桃古
十センチ離れて河を見るふたり みゆう
女髪切る口紅をひく ざくろ
空港の掃除ピカ一水飲み場 よもぎ
氷の国のコサックダンス 甘猫
湖に光の帯を冬の月 じょあん
早く飲みたい極上の酒 みゆう
上役の小言は軽く聞き流し 桃古
小鳥さえずり子供は騒ぐ よもぎ
写経する縁にこぼれる花吹雪 ざくろ
風狂の人春に出てくる きんべ
世直しよ伊勢の町にも踊り人 じょあん
お祓い頼む車とバイク 甘猫
大型の台風のあと片づけて 桃古
ベランダにふる流れ星たち みゆう
天高く恋煩いもなんのその ざくろ
トラック走るリレーの選手 よもぎ
疲れ果て耐えて途絶える息の根も きんべ
滝のしぶきに心静まる じょあん
岩木山りんご畑を歩みける 桃古
船の甲板手振る人々 甘猫
スカイツリー月の傍まで登りきて みゆう
松茸を焼く館の離れ ざくろ
ほろよいで急くこともせず虫すだく よもぎ
朝起きてみる今日の現実 きんべ
フロントの語りかけたるロボット嬢 じょあん
ほころびのめだつ農協の旗 甘猫
花散れば又尋ねたる花の里 桃古
バケツの水を揺らす春風 みゆう

誕生句

さくらさんへ

さくらちゃん花もはじけるお年頃  きんべ
青嵐アジアの端を吹き抜けて  桃古
霧島の鈴の音高く梅雨晴れ間  ヨモギ
さくら笑ふメンバー睦む六月かな じょあん
さしかぶい薬降らせる良かおこじょ  甘猫
雲の峰マグマのごときふるさとや   ざくろ