『ばおはい』第129回(ばおれん)

二千十六年卯月廿六日   俳諧の連歌

今回は十八歌仙でまとめました。
のどかな昼下がりでした。

新芽立つ皐月の方を指さして みゆう
パレード続き風船上がる 甘猫
鶯の長鳴き聞いてランニング 夢追い人
幼子眠る籐のゆりかご じょあん
月明かりシャルトリューゼの秘酒を飲む ざくろ
露もしとどに猫歩む影 桃古
今ここで言い訳やめて秋の蚊帳
湯気の向こうにかぐや姫くる みゆう
テレビからアンパンマンが飛び出して じょあん
大雪山でヘリの手伝い よもぎ
振り向けば庫裏のかなたに雲の峰
夏の残月また旅に立つ
傷口を洗い流せる海の水 ざくろ
てっちり囲む金満マダム
オフィスビル窓から見える飛行船 みゆう
梲(うだつ)に届く白いブランコ じょあん
城の花はらりと舞いて杯に よもぎ
宴も盛りに山笑いたる

誕生句

桃古さんへ

花桃や津々浦々までに届け声    じょあん
澄みし声心に響く春茶房       夢追い人
桃の葉の癒し力を信じたり      さくら
花起こし毎年増える合言葉     甘猫
春時雨本読む座敷わらしいて    ざくろ
春浅しいそいそとゆく春画展     ざくろ

よもぎさんへ

草原にまぎれず萠えるよもぎかな  桃古
母と娘の姉妹らしきが春を行く   じょあん
蓬餅かめばかむほど味沁みる   夢追い人
新緑にはえるよもぎ葉ひそやかに  さくら
山笑う厨に満ちるわらべ唄     甘猫
寄り添いてよもぎほのかにかをるかな  ざくろ
マントラや春のを走る車中にて   ざくろ