『ばおはい』第118回(ばおれん)

夏至を一日過ぎ、これから夏だというのに、夏の終わりの始まりです。
でも一年のピークのような時ですから、盛り上がります。
三十六歌仙、今日は少しもたもたして1時から6時まで。
最後は、もう飲み始めよう、とワインで潤しラストを駆け抜けました。

二千十五年水無月二十三日 俳諧の連歌

ほら貝とひと山越えて夏の霧 甘猫
岩間の清水すくう手のひら ざくろ
白鷺のただつくねんと立たずみて 桃古
稲刈る人の影ののびたる 夢追い人
飛行機の窓に満月くっきりと ざくろ
シャンゼリゼにて焼き栗を食う じょあん
夜明けまで古城の庭は舞踏会 甘猫
女を飾る様々の色 桃古
我欲す君の燃え立つ情念を 夢追い人
しんしんしんと降り積もる雪 ざくろ
しばれたる太平原にSL車 じょあん
夜勤が済めば皆イケメンに さくら
月を指す親子三人夏休み 甘猫
冷蔵庫にはビールが冷えて ざくろ
大臣がテレビで誇る愚かしさ 桃古
夢を追いつつ病に倒れ 夢追い人
花の道辿りて行けり禅林に じょあん
さざなみ立ちて心あたたか さくら
坊様に惚れてはならぬ春の島 ざくろ
黄泉つ平坂振り向かないで 甘猫
散歩道けぶる房総かもめ飛ぶ 夢追い人
農薬などは使いませんよ 桃古
朝露に光る草花うるわしき さくら
訪ねる人の目に月明かり じょあん
菊供養踏み切り番の交替す 甘猫
水をワインに変える宴会 ざくろ
象の鼻ピエロの鼻にチェロの音 桃古
歌を歌いて歌詞を楽しむ 夢追い人
縁日にコスプレをする男たち じょあん
フリルが揺れて思いもかさなる さくら
大工から鳶職人に置き手紙 甘猫
ショパンのワルツ居眠りの午後 ざくろ
新任の教師の声を聞きすます 桃古
かろやかに飛ぶ初蝶の舞 じょあん
花あかりその中をゆく天女あり さくら
海の向こうに春風の国 甘猫