『ばおはい』第110回(ばおれん)

連句を始めて何年たったのでしょうか、今までは半分の長さの半歌仙でしたが、今回初めて本格的な三十六歌仙に挑戦しました。
意外と短時間でできたことがびっくりです。後半の方が楽にできるようです。5時間はかからなかったのです。

二千十四年神無月二十八日 俳諧の連歌

友が皆あたたかき日や秋さ中 ざくろ
風に合わせてゆれるコスモス 夢追い人
月の夜の円座のつどい酒くみて じょあん
叉も気になる株の上げ下げ 桃古
彼方より霧笛が響く丘の上 夢追い人
マドロスさんのパイプくゆらす ざくろ
むっつりと古レコードに針を置き 桃古
小猫のあくび小春日の中 じょあん
陶人形白き横顔妻に似て ざくろ
腕を組みても何も起こらず 夢追い人
午後三時お八つに出たるかき氷 じょあん
泣きやまぬ子の声の激しき 桃古
山道はうるしもみじの燃えるごと 夢追い人
月の明かりに横たわる人 ざくろ
秋深く短き経を読み上げて 桃古
卵見つけた鶏小屋の奥 じょあん
湧水に花びらおちて流れゆく さくら
春大根の柔らかきこと ざくろ
新入生窓からもれる笑い声 夢追い人
公園に飛ぶサッカーボール じょあん
痩せぎすの肩にコートを着せかけて 桃古
ふらりと入る赤い提灯 さくら
大聖堂響き渡るはグレゴリアン ざくろ
腹の中では何考える 夢追い人
ハロウインの仮装はアリスわが娘 じょあん
アルバム覗く縁側の淵 桃古
通勤時見上げた空に紙の月 さくら
老いた柿の木ひとつ実をつけ ざくろ
青天に日本シリーズ声からし 夢追い人
初雪伝う札幌の友 じょあん
血圧も昨日と今日は落ち着いて 桃古
窓のネットに熟れゆくトマト さくら
シーザーのほくそ笑んだるスパゲッティ ざくろ
空飛ぶ鳥は気ままに暮らす じょあん
鈍行に揺られて楽し花の里 桃古
浅き眠りに春の夜の夢 さくら